ひぐらしWパロです。
いや~25②さんで羽入のキャラソン『なのです★FULL』(sm2096078)を聞いたらいてもたってもいられませんでした。
どうなのあの電波曲。羽入の仕業が『ぱたぱたしちゃいます』で片付けられてるw
という『羽入の悩みをアップテンポにしたらこうなんだろうな』という曲でした。
もう頭から離れなくて仕事中頭の中で流れっぱなしです。
正直どうにかしたいです。
いや気に入ってエンドレスで聞いてる自分が悪いけど。
こんなにひぐらしでエンドレスで見るなんてなかない君と嘆きの世界のMAD以来ですよ。
ということでWパロ。
梨花→シン
羽入→アスラン
です。
梨花シンは無理あんだろ…と思いますが、あの梨花と羽入の二人だけで世界が終わっては始まる繰り返しを耐えている二人ぼっち具合が堪らんとです!!!!
そしてあの梨花のやさぐれ具合と羽入の半ばあきらめ具合がね!!!
二人とも頑張って一生懸命になる過程であったであろう二人だけで世界の惰性に耐えざるをえなかった状況を妄想するとアドレナリンが鼻からでます!!!
そしてシンと感覚を共にしてるアスラン!
シンからじわじわプチいじめに合うアスラン!
でもシンの気持ちが痛いくらいわかるから「あうあう」言うだけで責められないアスラン!
アスランの気持ちも痛いくらいわかるから時々八つ当たりしながらもアスランのこと理解してるシン!
受け入れがたい苦境を強いられ協力しあえるのはお互いだけという世界で時に仲違いしながらも理解し合う過程!
そして理解するからこそ生まれるお互いの違いを受け入れ懸命に変えていき繰り返す現状に自分と相手だけで健気に耐えながら挫けず懸命に解決策を模索しながら深まる絆!!!!!!
はあはあ…
途中で興奮しましたが、よくわからんけどいいんです!
何処の辺がツボかわからないけど梨花&羽入をシンアスに当てはめたらものすごツボなんです!
興奮してるの私だけですか!そうですか!
いや私だけじゃない!みんなも口に出さないだけで実は思っているはず…!
と、自分に言い聞かせながらss書いてみました。
ごめんなさい。めちゃ短いですけど見てもいい方は「続きを読む」へ。
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夜の帳が下りた森は静かなのに生き物の気配をありありと感じる。
天高く上った月は日頃太陽のいるその位置で何か企んでいるように辺りを明るく照らしている。
視点を変えると窓を隔てて向こうの世界を見る自分が写っていた。
面白くなさそうな顔をしていると、シン自身が思った。
「シン…」
後ろから声がかかる。
彼が来たことは声がする前、暗い部屋に光が差した時からわかっていた。
改めて振り返る。
アスランは部屋まで入ってきてはおらず、遠慮するように戸口に立っていた。
「あんた起きたの?」
「口の中、辛いから」
一歩一歩近づいて、アスランはやっと部屋の半分まで来る。
シンは手にしているグラスの液体を少し揺らした。
アスランを起こすために飲んでいたということはアスランもわかっているだろう。
もう一度シンが舐める程度にワインを飲むとアスランは耐えるように眉間に少し皺を寄せた。
いつもなら慌てながら「やめ…」と力なく制止をかけるのだが、今は何も言わない。
アスランは少し俯き視線を畳に落とした。
「明日でこの世界も終わる」
その声でアスランは顔を上げる。
シンは窓の桟に手を置いて外を眺めていた。
「やっぱり変わらない。やっぱり変わらなかった」
「シン…」
「これは袋小路なんじゃない。円の中だ。ぐるっと囲われてて、出口なんか存在しない」
シンの声色に悲観さはない。
数学を解いた後の答えを告げるような無機質さだけがあった。
アスランは一歩も動かない。
薄暗い部屋の奥を月明かりだけがぼんやり照らしていた。
「絶対に出口はある。7月が来る。扉を開く鍵を見つけて、それを鍵穴に差し込めば、絶対…」
何度となく口にしてきた言葉だった。
アスランは義務感で断定的な言い方をした。
自分が「かも」「たぶん」などを付けると自分達が今まで必死に耐えてきた理由が失われるかも知れない事をよくわかっていたし、何よりも恐れていた。
そしてその言葉を何度となく聞いてきたシンは穏やかありながら少し自虐的な笑みを返す。
「そう思うことで救われるのか追い込まれるのか、もうわからない」
アスランはシンに近づこうと一歩足を動かそうとしたが動かせない。
開きかけた口を再び閉じて唇を噛み締めた。
しんとした部屋で音を立てることを怖がって動けなかった。
静けさで耳が痛い。
「シン…シン…っ」
朦朧とする意識の中で、シンは辛うじてアスランを見る。
コンクリートに力なく横たわった自らの背中が冷たい。
そして冷たさはそこから徐々に体中に広がってゆく。
これだけは恐ろしくて何度感じても慣れない。
「…また……今回もだめだった…」
自分を覗き込んでいるアスランの目に溜めた涙が額に落ちてきたのが辛うじてわかった。
冷たくなる身体で 暖かい とシンは思った。
「シン…っ」
名前を呼んでいる。
握られた手からアスランの絶望と悲しみが伝わってくる。
同じこと、同じ結末。
何百回繰り返しても、最後あんたはいつも泣いてるよな。
飽きもせずに。慣れもせずに。いつも本気で泣いてる。
俺があんたを泣かせてんの?
「シン…っっ」
俺、死ぬたびに、生きようと思ってる。
あんたの泣き顔、見るたびに。
「…シン…っ」
もう声が出ないからいつも言えないけど。
いつもあんたが泣いてくれるから、こんな発狂しそうな世界で自分を見失わずにいられる。
いつもあんたが泣くから、こんな発狂しそうな世界で出口を見つけようと足掻ける。
「…シ…」
もう声が出ないから、いつも言えないけど。
次の世界、俺が再び眼を開いた世界に。
誰がいなくてもいいから、あんただけは傍にいてよ。
「……」
死ぬ瞬間、俺はいつも、それだけを願ってる。